ISBN:4163683607 単行本 奥野 修司 文藝春秋 ¥1,650
 
「28年前の酒鬼薔薇事件」
「加害者A少年は更生して”弁護士”になっていた」
と、あおり文句が並んでいますが。。。

内容は。。。 
犯罪被害者家族の心の傷の深さを
主として被害者の妹の一人語りの形を取ってたどっていく、という内容。
事件についての闇に迫ったり、加害者の心理に迫ったり…という部分は弱く
そういう部分に焦点を当てたい人には、肩すかしを食らった気分かもしれない。

 
傷が深すぎて、未だに本当には事件と向き合えていないという妹さんの言葉に
考えさせられることが多すぎる。
 
たとえば 
家族を殺された者達に対し、周囲が世間が求める形というものがあって
例えばかなしみが大きすぎて直接受け止めることが出来ずに
そこから目をそらすことでかろうじてなんとか保っている状況であり
泣いたりわめいたり憎んだりといったわかりやすい形を取らないとき、
期待している形に合致していないことを疑問視したり、冷たいと判断したりと、わかりやすくレッテルを貼りたがるのだなぁ〜とか。。。
 
それは、加害者に対しても同様なんだけど。。。
 
当事者以外が、正義の味方みたいな顔をして
わかった風な口をきくことの罪深さみたいなものも感じた。
娘が修学旅行に広島に行くので
その事前学習として、太平洋戦争について調べろという冬休みの宿題が出ていて
強制的に手伝わされました^^;
 
参考資料として、上中下巻をを斜め読みして
人々の生活についてまとめていく作業を承りました^^;
 
で、斜め読みのつもりが、結構引き込まれて読んでしまったりして。。。
 
何となくわかっているような気がしていても
きちんと向き合ってみないと、わかってないんだなぁ
わかった気になってちゃいけないなぁ。。。と感じました。
 
娘が図書館に返す前に、全巻きちんと読みたいと思います。

ISBN:4834250555 単行本 産経新聞= ホーム社 ¥1,890
ISBN:4760218602 単行本 吉野 弘 花神社 ¥1,575
 
図書館で借りる。。。
 
 
 
二十八編の中で心に残った詩
 


  樹         吉野 弘
 
 人もまた、一本の樹ではなかろうか。
 樹の自己主張が枝を張り出すように
 人のそれも、見えない枝を四方に張り出す。
 
 身近な者同士、許し合えぬことが多いのは
 枝と枝とが深く交差するからだ。
 それとは知らず、いらだって身をよじり
 互いに傷つき折れたりもする。
 
 仕方のないことだ
 枝を張らない自我なんて、ない。
 しかも人は、生きるために歩き回る樹
 互いに刃をまじえぬ筈がない。
 
 枝の繁茂しすぎた山野の樹は
 風の力を借りて梢を激しく打ち合わせ
 密生した枝を払い落す−−と
 庭師の語るのを聞いたことがある。
 
 人は、どうなのだろう?
 剪定鋏を私自身の内部に入れ、小暗い自我を
 刈りこんだ記憶は、まだ、ないけれど。
 

ISBN:408746105X 文庫 三崎 亜記 集英社 ¥500
 
本編は以前読んでいたので、
文庫本に収録された書き下ろしの別章のみ読む。
 
公共事業としての戦争を「支える」側の物語。
意識的にであれ、無意識にであれ
人は見えない誰かの生死に深く関わっている。。。
それを意識して直視するのか、見ないふりをしてやり過ごすのか。。。
 
立場によって変わる正義の枠の中で
どう生き、どう関わっていくのか。。。
 
本編よりも、いろんな思いが交錯する読後でした。

『となり町戦争』

2006年12月30日 読書
ISBN:408746105X 文庫 三崎 亜記 集英社 ¥500
 
「マゼンタ100」と一緒に衝動買い。
すでに読んでいるのですが。。。
書き下ろしサイドストーリーが入ってるといわれれば、買うしかありません(笑)
 
  
大掃除が終わったら、ゆっくり読もう。

『マゼンタ100』

2006年12月29日 読書
ISBN:4043835019 文庫 日向 蓬 角川書店 ¥420

「ヘヴンリー」を読んで以来、
R18文学賞受賞作の、この本を読んでみたくって 
図書館で借りようかなぁと思っていたのですが。。。
昨日書店に、文庫本が出てました。
で、つい買ってしまいました^^;
 

主人公の少しさめたような心の動きが切なくて
一気に読んでしまいました。
この人の官能的な表現も、好きです。
 
ISBN:4270100672 文庫 デイヴィッド・グレゴリー ランダムハウス講談社 ¥714
 
差し出されているものを
そのままの形で受け取ろうとはせず
自分ががんばっていることを強調して
そのことで得ようとすることは
傲慢なことだ。。。。と
 
 
素直な心には神様が宿るのだろうか。。。
ISBN:483871615X 単行本 クウネルお弁当隊 マガジンハウス ¥1,365
 
ついつい。。。買ってしまいました^^
 
 
今週は、子どももお弁当がいらないので、お休みしているけれど
毎日、朝慌ただしくおべんとづくりしているので
他の方のお弁当ってどんなんだろうって興味があって、買ってしまいました。
 
あぁ、その人その人の暮らしとかが見える感じ^^
見てるだけで、うふふ^^って気分になってきます。
ISBN:4062723816 新書 矢幡 洋 講談社 ¥880
 
サド系もマゾ系も、
相手に対し、脅したり罪悪感を抱かせたりと、自分の思うように操ろうとするところでは、根っこは同じ。。。
 
サディストとマゾヒストのいろんなパターンも説明されていて
こういう切り口だと、今までとはまた違った問題点が見えてきます。

(全くどちらにも属さない、という人はいないとは思うから)
健全なサディストとかマゾヒストというのは、まぁ許容範囲内かな。。。

 
ミックスタイプも、身近に見ているので妙に納得 でした^^;
 
 
自分の陥りやすい囚われ方に気付いて、少しでも変えていけたらいいな
 
ISBN:4104346039 単行本 鏡 リュウジ 新潮社 ¥1,470
 
12星座の女性バージョン・男性バージョン
それぞれの短編+解説(?)あり
 
ほんと、人それぞれなんだなぁ。。。と
ISBN:4837963625 文庫 舛田 光洋 三笠書房 ¥530
 
つい。。。買ってしまった^^;
 
 
 
 
とにかく、いらないものを全部処分してしまいたいーー;

イライラの原因のひとつは、きっとそこにあると思うんだ。
本当に必要なものは、きっとまためぐってくるはず。
もっともっとシンプルになりたい。

『海』

2006年12月15日 読書
ISBN:4104013048 単行本 小川 洋子 新潮社 ¥1,365
 
 
  
久しぶりに、ゆったり読書。
 
 
 
 
 
海 
風薫るウィーンの旅六日間 
バタフライ和文タイプ事務所 
銀色のかぎ針 
缶入りドロップ 
ひよこトラック 
ガイド 

七つの短編集。
 
 
バタフライ和文タイプ事務所 が 好きです。
指先のイメージが艶めかしくて。。。

覚え書き

2006年12月12日 読書
「不恰好な朝の馬」 井上 荒野/著  講談社  2006年10月
 
「海」 小川 洋子/著  新潮社  2006年10月
 
「12星座の恋物語」 角田 光代/著 鏡 リュウジ/著  新潮社  2006年10月
 
「図書館戦争」 有川 浩/著  メディアワークス  2006年03月

「風が強く吹いている」 三浦 しをん/著  新潮社  2006年09月
 
「玉虫と十一の掌篇小説」 小池 真理子/著  新潮社  2006年10月
 
 
**********************************
 
 
「空と海のであう場所」 小手鞠 るい/著  ポプラ社  2006年10月
 
「心にナイフをしのばせて」  奥野 修司/著  文芸春秋  2006年08月
 
「どれくらいの愛情」  白石 一文/著  文芸春秋  2006年11月
 
「ありふれた魔法」  盛田 隆二/著  光文社  2006年09月
 
 
*******************************:
 
 
なかなか読書が出来ません。。。

もうすこしがむばりませう。

『睦言』

2006年12月10日 読書
ISBN:4861930596 単行本 玄月 アートン ¥1,470

図書館で借りて読む
 
全編会話のみの「官能小説」です。
って、官能小説なのかな。。。

不思議な感じ。。。でした
ISBN:4309408257 文庫 澁澤龍彦 河出書房新社 ¥756
 
またもや、衝動買い^^;
 
 
 
なんかね、稲垣足穂とかジャン・ジュネとか読んでたころを思い出しました。。。
ISBN:4167679965 文庫 北尾 トロ 文藝春秋 ¥660
 
昨夜、娘と本屋に行ってきました。
 
本屋は。。。魔窟^^;
まずいです^^;
半分眠かったので、気乗りがしなくて、本を買うこともないと思っていたのが間違い。
 
ついつい。。。買ってしまいました。
 
 
で、
眠いのに、ペラペラと。。。読み始めてしまって
半分くらい読んでしまいました^^;
なんてこったい!−−;
 
裁判傍聴体験記 なのですが
回を追うごとに、だんだん傍聴するのが板についていくところも面白くて
なかなかやめられませんでした^^;
 
で、本日も朝からフラフラしています(泣)
ISBN:4480857850 単行本 鈴木 理生 筑摩書房 ¥1,785

ぱでぃさんの日記で興味を持って、読んでみたくなって 
図書館に予約してあったら、順番が回ってきました。
 
最近寝不足で、毎日「今夜こそは早く寝よう!」と
決心するのですが
この本を何気なくぺらぺらとめくって
適当なところを読み始めたら。。。まずい、はまりそう^^;
 
で、早く眠ろうという決心は吹き飛んじゃいました。
 
 
いったい今現在普及している家族システムというものは
いつごろ仕掛けられたのだろう。。。
そういった疑問というか興味というかがムクムクと湧き上がってきて
調べてみたくなってしまいました
ISBN:4062136287 単行本 川上 弘美 講談社 ¥1,365
 
図書館で借りて、少しずつ読んでいる。
 
昨夜読んだ「森」が印象深くて。。。
ずっとこころに引っかかっている。
 
あといくつ年を取れば、大人になれるのかな。
いくつになっても、中途半端な気がしてならない。

『永遠。』

2006年11月26日 読書
ISBN:4062755424 文庫 村山 由佳 講談社 ¥440
 
体調を崩して寝込みました。。。
 
夜半、目が冴えてしまい、しばし読書。
 
この作者の作品は初めてです。
 
 
静かな、凛とした物語。
登場人物がみんな、精神的におとな というか
前を向いて歩いているような、そんな感じ。
映像が目に浮かぶ、美しい物語でした。
 
コラボの元となった映画「卒業」をまだ見たことはないけれど、
こちらも一度見てみたいと思います。
 
 
思いが本物かどうか見分ける方法。。。試してみました
いまは、そう思います。

『月下の恋人』

2006年11月25日 読書
ISBN:4334925235 単行本 浅田 次郎 光文社 ¥1,575
 
図書館で借りて読む。
 
わたしの後に4名予約者有り。
お待たせしてしまってます、ごめんなさい。
 

 
情夜
告白
適当なアルバイト
風蕭蕭
忘れじの宿
黒い森
回転扉
同じ棲
あなたに会いたい
月下の恋人
冬の旅
 
11編の短編集。
 
それぞれに味わいのある世界でした。
 
個人的には
 「情夜」「告白」「回転扉」「あなたに会いたい」が好きです。
 
 「黒い森」はどんどん怖くなってしまって、読後もしばらくドキドキしてました。

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